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「小さな恋のメロディ」 [映画]

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〔1971年/イギリス〕


6月7日から21日まで、
角川シネマ有楽町で、
「小さな恋のメロディ」がかかったので、
行ってきました。

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もう何も言う事はありません。


中学の時、
テレビで初めて観た時から、
この映画は私の中で、特別な1本です。


以来、
テレビで放送される度に、
そして、
ビデオでも、
DVDでも、
何度も観ているのですが、
劇場で観たのは今回が初めてで、
角川シネマさんの企画は本当に嬉しかったです。


私はこの映画の全てのシーンが好きです。


評価 ★★★★★

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「アマンダと僕」 [映画]

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〔2018年/フランス〕


パリで暮らす24歳のダヴィッド(ヴァンサン・ラコスト)と
サンドリーヌは、仲のいい姉弟。
サンドリーヌは、英語教師をしながら、
女手一つで、7歳の娘・アマンダ(イゾール・ミュルトリエ)を
育てている。


そんなある日、
衝撃的な事件が起こり、サンドリーヌが亡くなる。
悲しみにくれるダヴィッドだが、
しかし、泣いてばかりはいられない。


母親を亡くしたアマンダを、
これからどうすればいいのか。
アマンダはダヴィッド以上に、
悲しみに沈んでいるのだ・・・。





心から頼りにしていた姉を失った、
主人公・ダヴィッドの悲しみに涙が出た。
彼は、あまりに辛くて辛くて、
仕事に行く途中、
嗚咽が止まらなくなってしまう。


その様子は、
大海原に、浮輪無しで放り出されたみたいに、
頼れるものは、
もう一つもないような、途方もない不安。
この先、一体、どうやって生きていけばいいのか。


残された姪のアマンダをどうするのか、
私まで悩んでしまう。
アマンダの事は可愛いし、愛してもいるけど、
24歳のダヴィッドが引き取るには、
ちょっと荷が重すぎる。


かと言って、
施設に入れるのも迷う。
見学に行った施設の子たちは、
生き生きと遊んではいるけれど、
自分という血縁者がいるのに、
一緒に暮らさなくていいのだろうか・・・。


親切な叔母(ダヴィッドの父の妹)が、
アマンダを預かってくれるけど、
高齢だし、
日によって泊まる家が変わるのは、
アマンダのためにも良くない・・・。
あー、どうしたらいいんだ。


サンドリーヌが亡くなったシーンが、
大変にショック。
予備知識が何も無かったので、
「え・・・? 一体何が起こったの・・・?」って感じで、
めっちゃ混乱する。


それをここに書いていいのか迷ったけど、
やっぱり書かない方がいいと思うので、書かない。


ただ、その出来事はショックではあるけれど、
さして重要ではない。
どんな理由であれ、
愛する家族を失った悲しみと喪失感が、
この映画のテーマであって、
憎しみを描く事ではない。


無駄なシーンがなく、
行間を読み取るような、
良い映画だった。


評価 ★★★★☆

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「ハッピー・デス・デイ」 [映画]

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〔2017年/アメリカ〕


女子大生のツリー(ジェシカ・ロース)は、
9月18日月曜日の朝、
知らない男子生徒・カーターの部屋で目覚めた。
昨夜のパーティーで飲み過ぎて、
そのままカーターの部屋に泊まってしまったらしい。


慌ててカーターの部屋を出たツリーの
一日が始まった。
今日はツリーの誕生日。
夜は、友人たちがパーティを開いてくれる。


ところが、パーティー会場に向かう途中、
ベビーマスクをかぶった誰かに、
ツリーは刺し殺されてしまう・・・
・・・しかし、その瞬間、
彼女はまた、カーターの部屋で目覚める。


昨日と全く同じ朝が始まった。
夜、また、ツリーは殺され、
そして、また翌朝、カーターの部屋で目覚めた。


どうやらツリーは、9月18日をループしているらしい。
犯人を突き止め、先手を打てば19日に行ける。
そう考えた彼女は・・・。





試写会で観た。


アメリカで、興行成績トップになったというだけあって、
とっても面白い。


ある一日から抜け出せない主人公の物語、と聞くと、
「恋はデ・ジャブ」を思い出す方も多いだろうし、
私も、観ながらそう思っていたのだけれど、
やはり監督は、
「恋はデ・ジャブ」のホラー版を作ろうと、
最初から意図していたらしい。


誕生日である、
その日、一日を、
何度も何度も、繰り返す主人公・ツリー。


彼女は、最初は、
とても嫌な女。
遊び好きで、派手で、
人の気持ちなんて、まるで考えない。
ダサい男の子や、冴えない友人を見下し、
自分が世界で一番偉いみたいな顔をしている。


それが、何度も殺されるうちに、
成長してゆく。
傲慢だった自分に気付き、
変わろうと努力する。


犯人探しも面白い。
ツリーは、何度も殺されるけど、
その時の記憶は残っているから、
消去法で、
最後に犯人に行き着く。
ホラーだけど、サスペンスの要素もあって、
飽きさせない。


つまり、本作は、
ホラー映画が苦手な方でも、
とっても楽しめる気がする。
内臓が飛び散るわけでもないし(笑)。


公開は、
6月28日だけど、
なんと、続編の、
「ハッピー・デス・デイ 2U」の公開が、
7月12日に控えているそうだ。


うーん、
面白いので、
「2U」も観たくなってしまう。
「1」を試写会で観せるから、
続編は、お金を出して観ろってか?(笑)
映画会社さんの術中にハマっちゃってる(笑)。




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帰りに、ベビーマスクのお見送りがありました。
扉を開けた瞬間、
目の前に立っていられると、
怖いよー。
(人形でなく、スタッフさんです(笑))


評価 ★★★★☆

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シリアルキラー展2019 [美術]

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6月某日。


銀座のヴァニラ画廊で開催されている、
「シリアルキラー展2019」に行ってきました。


これは、
シリアルキラー(殺人鬼)たちの、
絵画や手紙や持ち物などの蒐集されている、
Nakajimaさんという方の、
コレクションからの展示だそうで、
これだけの品を、どうやって集めたんだろうと思うと、
何事も、極めるというのは凄い事だと感心する。


このようなコレクターは、
世界中にいるそうだけれど、
中には、のめり込みすぎて、
精神のバランスを崩す方もいるのだそうだ。


私は、
絵や文字を見ただけで
その人の心理を分析したりはできないけど、
例えば、
ヘンリー・リー・ルーカスの
実際の彼の左目は失明しているのだけれど、
自画像では、両目がぱっちりと開いている。


これは目だけの問題でなく、
彼が、自分の理想の形、
さらにいうなら、
もっと別の人生だったら、
と思っているように思えてならない。
(私が今まで見てきたシリアルキラーの中でも、
 彼は、最も劣悪な環境で育っていると思う)


シリアルキラーたちの多くは、
虐待された過去があるけれど、
必ずしもそうではなく、
幸せな家庭に育った人もいる。


彼らがモンスターになった原因が、
環境によるものなのか、
母親の胎内で細胞分裂している時から始まったものなのか、
それは、誰にも分からない。


ただ、最悪な環境で育ったシリアルキラーが、
もし、幼い頃、
愛に溢れた家庭の養子になっていたら、
どうなったのだろうと、
それをよく考える。


それでも、同じ道を辿ったのか、
まるで違う人生になっていたのかは、
神様しか分からないけれど。

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「エリカ38」 [映画]

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〔2019年/日本〕


マルチ商法をしている渡部聡子(浅田美代子)は、
喫茶店で隣り合わせた女性・伊藤(木内みどり)から、
国際的なビジネス展開をしているという、
平澤育男(平岳大)という男を紹介される。


聡子は、平澤のレクチャーを受けながら、
途上国支援事業という名目で、
金を集め、
豪遊するようになる。


平澤の、複数の女性関係を知った聡子は、
次に、裕福な老人・佐々木と知り合い、
豪邸を買わせ、
今度は自分のために、
架空の支援事業説明会を開いては、
人々から出資金を募る。


聡子は、旅先のタイで知り合った青年に恋をし、
一緒に暮らし始めるが・・・。





これは、ほんの2年ほど前に、
実際に起こった事件なので、
記憶されている方も多いであろう。


実名を出してしまうけど、
出資法違反容疑で逮捕された、当時62歳の山辺節子さんは、
若作りなファッション、
可愛い子ぶりっ子な物腰、
62歳を38歳とサバ読むなど、
犯罪界の聖子ちゃんと呼ばれ、
犯罪以外の事で、世間をざわつかせたことを思い出す。


こんな、まだ新しい事件が映画化されるなんて、
なんだか嬉しい。
日本は、どうも犯罪者の人権が強く守られる傾向があるようで、
あまり新しい事件は、
映画化されにくいような気がする。


企画は樹木希林さん。
やはり希林さんも、
山辺さんの半生に興味を持ったのでしょうね。
そして、山辺さんの役は、
いくつになって可愛らしい浅田美代子さんがピッタリだと、
思われたのかもしれない。


見どころの一つだと思うけど、
騙されたと気付いた出資者たちが、
聡子の家に押しかけて、
説明を求める場面が、
めっちゃ面白い。


出資者たちは、
結局、誰が金集めの首謀者なのか、
責任の所在がどこにあるのかも、
よく分かっていないようで、
聡子に詰め寄るも、
どう責めていいのか分からないように見える。


聡子は聡子で、
「私だって被害者なんです」
「弁護士と相談します」
などと、のらりくらりと繰り返すばかりで、
人々は、
「出資した〇千万円を返して!」と泣き叫ぶしかない。


巧妙な手口だなぁ。
「途上国を救うための出資」なんて言われると、
一部の人は、
まるで善行を施しているような気持ちになるのだろう。
それで、金まで儲かるのなら、一石二鳥ではないか、
これは、詐欺なんかじゃない、と。


私は、聡子と平澤が出会うきっかけとなった、
聡子と伊藤との出会いが、
とても興味深かった。


伊藤と出会った時、
聡子は、喫茶店で、
数人の女性たちに囲まれて、
マルチ商法のリーダーのような事をしていた。


女性たちが帰ったあと、
一人になった聡子に、伊藤が声を掛けたのだ。


聡子が伊藤と知り合ったのは、偶然だけど偶然じゃない。
元々、マルチ商法などをするような、
胡散臭い空気感の聡子だから、
伊藤に目を付けられたんだ。
「引き寄せ」「嗅覚」って、
不思議なものだし、
人は、自分に合う人、合わない人を、
そうやって見つけていくんだなぁ、と。


評価 ★★★☆☆

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