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「オーロラの下で」 [映画]

auroranoshitade.jpg
〔1990年/日本・ロシア〕


マタギの源蔵(役所広司)は、
恋人・うめ(桜田淳子)と将来の約束をしていたが、
うめは貧しさから、身を売られてしまう。


うめを買い戻すため、大金が稼げるというシベリアに渡った源蔵は、
賞金がかけられた三本指のオオカミ“ブラン”を追った。
しかし、利口なブランは中々捕まらない。


そんな中、現地で暮らす猟師・アルセーニーが、
大怪我をしているブランを拾う。
傷の手当てをしてやると、ブランはアルセーニーに懐き、
訓練の末、犬ぞりのリーダーにまで成長する。


ブランは純粋なオオカミではなく、
犬とオオカミの間に生まれたハーフ(?)である事が分かる。
アルセーニーがブランを飼っている事に驚いた源蔵は、
ブランを殺して、賞金を山分けしようと提案するが、断られ、
大喧嘩に。


2人はすぐに仲直りするが、
急に日本が恋しくなった源蔵は、
うめに会いに日本へ帰る。
ところがうめは・・・。





「マタギ」を観て以来の、
最近の一人熊ブームにより、
マタギが主人公の映画を調べていたら、
この作品の事を知り、
早速借りてきた。


原作は、動物文学で名高い戸川幸夫さん。
内容は、アラスカで実際にあった出来事なのだという。
それをロシアに置き換え、
映画にしたそうだが、
どうやら、ロシアとの関係や、
野生のオオカミの調教などで、
大変な時間と制作費がかかったらしい。


それだけの苦労の甲斐あってか、
動物のシーンは素晴らしい。
CGや着ぐるみのシーンは
おそらく一つもなく、
全てが本物。
特に、雪のシベリアの平原で
オオカミたちが獲物を狙うシーンには
見入ってしまう。


ほとんど主人公と言える“ブラン”が、
犬とオオカミのハーフという設定に、
血の不思議さを感じる。
「頭は犬、体はオオカミ」というセリフがあり、
何だか分からないけど、
とにかく凄いもの、という思いで観る。


ただ、動物が凄い分、
内容は薄い(笑)。
結局、何が言いたいのかよく分からないし、
人間関係も面倒くさい。
不必要なシーンも多いように思われる。


シベリアの大地は、大切な要素の一つ。
酷寒という言葉がぴったりな、
見渡す限り、雪雪雪。
役所広司さんは大変だっただろうなぁと思う。
そんな過酷な環境の中、
ロシア語のセリフを喋らなくちゃならないし。


個人的に、
「マタギ」の物語を期待したのに、
出てきたのは、
「元マタギ」で、
熊が出てくるのは、ほんの一瞬。
シベリアの平原にヒグマがいるはずもなく(笑)。
まぁ、これは私一人の勝手な意見だけど。


評価 ★★★☆☆

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「20歳よ、もう一度」 [映画]

hatachiyomoichido.jpg
〔2014年/中国〕


70歳のお婆さん・夢君は、
口うるさく、嫁をいびってばかり。
そのせいで、嫁は睡眠薬を
オーバードーズしてしまう。


夢君は、息子と孫たちが、
自分を老人ホームに入れるか否かで、
揉めているのを聞いてしまい、
ショックで街に出る。


すると、1軒の写真館が目に入り、
引き寄せられるように中に入り、
写真を撮ってもらう。
その後、バスに乗った夢君は、
窓ガラスに映った自分を見て驚く。
なんと、自分の顔が20歳になっていたのだ。


憧れのテレサ・テンにちなんで、
孟テレサと名乗った夢君は、
ひょんなことから、
孫が率いるバンドのボーカルを務める事になる。


そして、その歌唱力が、
レコード会社のプロデューサーの目に留まり、
音楽祭への出場が決まるが・・・。





少し前に、このブログで、
「世界中でリメイクされている韓国映画、“怪しい彼女”を
全て観てみたい」と書いた事があったけれど、
これはその1本で、中国版。


日本版
http://aomikamica.blog.so-net.ne.jp/2016-04-29
韓国版
http://aomikamica.blog.so-net.ne.jp/2016-04-30
ベトナム版
http://aomikamica.blog.so-net.ne.jp/2016-08-14


これで、4本目を観たわけだけれど、
正直、この中国版は、
今までで一番つまらなかった。


ストーリーを知っているので、
慣れてしまった、というのもあるのだろうが、
20歳になってからの夢君が、
他の3本に比べて、
なんだか面倒臭い女に見えて仕方がない。


プロデューサーのお家にお泊りした時の行動も
そのお節介な様子に、
「放っておいてー!」と言いたくなった。
あの場面で感動する方もいるのだろうが、
私には合わないのだろう。


ベトナム版のラストで、
ある「雑貨」が大変に上手く扱われていて、
そのせいで、泣いてしまったのだけれど、
この中国版では、その「雑貨」が
まるで生かされていない。
あの「雑貨」を効果的に利用する事が、
感動するかしないかの分かれ道だと思うのだけれど、
なぜ、あんな風にしちゃったんだろう。
「え?私の見間違い?」と思って、
そこだけもう一度、見直しちゃったくらい。


やっぱり映画って面白いな。
同じ物語でも、
ほんの少しエピソードを変えたり、
加えたり、
減らしたり、
小道具の扱い方如何で、
気持ちの入り方がこれほど違ってくるんだもの。


テレサ・テンという人が、
中国でどれくらい人気があったのか、
今まで私はよく知らずにいたのだけれど、
これを見ると、
相当なものだったんだろうな、と察せられる。
日本版、韓国版の、
オードリー・ヘプバーンと同列の扱いだものね。
「つぐない」の中国語バージョンを歌うシーンもある。


4本を観てみた結論。
やっぱり私は、
多部ちゃんの日本版が一番好き♪


評価 ★★★☆☆

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「サザエさんの青春」 [映画]

sazaesannoseishun.jpg
〔1957年/日本〕


サザエさん(江利チエミ)とフグ田マスオさん(小泉博)の
婚約が正式に決まった。
これからは主婦業を勉強するぞと
張り切るサザエさん。


そんな中、ノリスケ(仲代達矢)とミチ子(青山京子)に
男の子が生まれた。
赤ちゃんを預かり、
これで育児の勉強もバッチリ。


けれどフグ田さんに一年の九州転勤が決まってしまう。
淋しいけれど仕方ない。
サザエさんは、デパートでアルバイトを始める。


すると、親切に応対したお客さまが、
お父さんの上司の奥様だと分かり、
息子・鯉一(江原達怡)の嫁にぜひ!と言われてしまう。


断り切れず、
お見合いに出掛けたサザエさんは、
そこで、九州から一時戻ってきていた
フグ田さんに会ってしまい、ピンチ!・・・





シリーズ3作目。
この作品からカラーになる。


登場人物の皆さんが、
段々、役が板についてきた、というか、
こなれてきた、というか、
面白さが増してきている気がする。


特に江利さんと小泉博さんは、
もうすっかりサザエさんとマスオさんで(笑)、
デートの場面も、
自然な恋人同士みたいで、いい感じ。


途中、江利さんが新婚生活を妄想して、
歌い出し、
小泉さんとダンスをする。
江利さんがその道のプロで、
上手いのは分かるけど、
小泉さんはどうだったのだろうと、
勝手に一人、心配してしまう(笑)。
ずいぶんリハーサルを重ねたのかしら、とか。
(余計なお世話だが)


ノリスケの赤ちゃんを預かった磯野家だけど、
その赤ちゃんを、
押し入れの布団に乗せる場面が、
危なっかしくて、見ていられなかった。
赤ちゃんは泣いていて、
今にも落っこちそうで、
気が気じゃなくて。


サザエさんの結婚相手にぜひ!と言われる、
江原達怡さん、
初めて見たのが何の映画かは
記憶にないのだけれど、
その時から、素敵な俳優さんだなと思っていた。
私好みの、ちょっと可愛いタイプ。
(だから何だって話だが(笑))


今回の役もいい。
もし私がサザエさんで、
マスオさんと出会ってなくて、
お付き合いを、とこわれたら、
その場で即決しちゃうな・・・
・・・って、
いい年して、
妄想もいい加減にしろって(笑)。


評価 ★★★☆☆

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「高慢と偏見とゾンビ」 [映画]

koumantohenkentozombie.jpg
〔2016年/アメリカ〕


イギリスの田舎町で暮らす、
ベネット家には、
年頃の娘が5人いる。


娘を早いところ嫁にやらなければ、と、
母親・ベネット夫人は躍起になっていたが、
そこへ、大金持ちの青年・ビングリーが
町の別荘にやって来るとの噂が入る。


ベネット夫人は早速、舞踏会で、
娘たちとビングリーを引き合わせる事にする。
ビングリーと、長女のジェーンは、
互いに惹かれ合うが、
ビングリーの友人・ダーシーと、
次女・エリザベスの出会いは最悪。


舞踏会の最中、エリザベスは、
ダーシーが自分たちの悪口を言っているのを聞いてしまったのだ。
エリザベスはダーシーを、
「高慢で嫌な男」と決めつけ、
本当は彼に惹かれている気持ちを、
押し隠すのに必死。


それに、エリザベスも彼女の姉妹も、
恋愛にばかりかまけてはいられない。
外の世界は、
謎のウイルスにより、
ゾンビが大量発生しているのだ・・・。





昨日書いた、「高慢と偏見」の物語にほぼ忠実でありながら、
そこにゾンビが加わった、凄い映画。
原作者、ジェーン・オースティンも
天国で驚いている事だろう(笑)。


本来の「高慢と偏見」は、
女は女らしく、という、
200年前のモラルが生かされていたけれど、
こちらの女は超カッケー!


なにせ、皆様、
お出掛けするときは、
ガーターベルトに、
長いナイフ、というか、剣のようなものを仕込む。
そして、ゾンビに遭遇したら、
ちゃんと戦う。
女だから無理、なんて事は決して言わない。


彼女たちは、
東洋の武術を身に付けている。
その武術、
「金持ちは日本で学び、賢い者は中国で学ぶ」んだと。
すみませんね、って感じ(笑)。


しかも、エリザベスが戦うのは、
ゾンビとだけじゃない。
ダーシーとも大喧嘩。
それはよくある男と女の口喧嘩じゃないのよ、
体を張った、本物の喧嘩よ、
そりゃあ、凄いのよ、
どっちも負けてないのよ(笑)。


こういった映画は、
企画が面白いという事で、
物語のきめ細やかさなどは、
二の次なわけだけど、


その分、作ろうと思えば、
「・・・とゾンビ」として、何でもできるよね。


最近、私が観た映画とだってOKよ。
「サザエさんとゾンビ」
「マタギとゾンビ」
「空手打ちとゾンビ」etc.


どれも一定水準以上の
面白いものが作れそう。
誰か考えてくれないかな。


評価 ★★★☆☆

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「高慢と偏見」 [映画]

koumantohenken.jpg
〔1940年/アメリカ〕


イギリスの田舎町で暮らす、
ベネット家には、
年頃の娘が5人いる。


娘を早いところ嫁にやらなければ、と、
母親・ベネッ夫人は躍起になっていたが、
そこへ、大金持ちの青年・ビングリーが
町の別荘にやって来るとの噂が入る。


ベネット夫人は早速、舞踏会で、
娘たちとビングリーを引き合わせる事にする。
ビングリーと、長女のジェーンは、
互いに惹かれ合うが、
ビングリーの友人・ダーシーと、
次女・エリザベスの出会いは最悪。


舞踏会の最中、エリザベスは、
ダーシーが自分たちの悪口を言っているのを聞いてしまったのだ。
エリザベスはダーシーを、
「高慢で嫌な男」と決めつけ、
本当は彼に惹かれている気持ちを、
押し隠すのに必死。


そんな中、
ベネット家の遠縁の男・コリンズが、
エリザベスにプロポーズし・・・。





ジェーン・オースティンの長編小説の映画化。


キーラ・ナイトレイの「プライドと偏見」は観ているけれど、
こちらは、それより65年も前の映画。


古いといえば、
この原作自体、
出版されたのが1813年だという。
昔のお話だとは分かっていたけれど、
200年も前だとは思わなかった。


確かにそう言われると、
納得できる部分がある。
なにせ、当時の法律では、
女性には相続権が無いというのに驚く。


つまり女は、
適当な男と結婚して、
養ってもらわない限り、
親からの財産は何ももらえず、
路頭に迷ってしまうという事なのよね。


そういう事情なら、
母親が娘の将来を心配して、
少しでも金のある婿を探すのに、
必死になる気持ちも分からなくはない。
親にしたら、
せっかくの自分の財産が、
実の娘でなく、
縁の浅い、親類の男に渡ってしまうのは、
忍びない思いだったろう。


架空のお話とはいえ、
このベネット家で、
立て続けに女の子が5人も産まれた時は、
絶望的な気分だっただろうなぁ。


・・・って、他人の財産の心配より、
5人の娘の恋愛模様が、
この物語のテーマなんだけど、


私にはちょっと面倒くさいかなぁ、
恋の駆け引きが。


まぁ、喧嘩しながらも惹かれ合うってのは、
今でも、恋愛の物語ではよくあるパターンだけど、
200年も前の事、
何だかまだるっこしくて。
私には、この物語を楽しむ能力が無いのかもしれない。


一つ、母親の取った作戦は可笑しかった。
ジェーンが、ビングリーの家に行くのに、
雨が降りそうだからと、
馬車でなく、馬で行け、と言う。
雨に当たって、風邪を引いたら、
ビングリーの家に泊まって来られるから、と。


そんなすぐ風邪なんか引くかい!と思ったけど、
作戦は成功して、
ジェーンは一週間も彼の家で世話になる。
そうか、その手があるか・・・
・・・って、
今なら、「コンビニで傘買えよ」と言われて
お終いであろう(笑)。


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