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◆ハピネス◆ [本]


ハピネス

ハピネス

  • 作者: 桐野 夏生
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2013/02/07
  • メディア: 単行本


岩見有紗は江東区のベイエリアに建つ
タワーマンションの29階に住む専業主婦。
夫はアメリカに単身赴任中で、
三歳の娘・花奈と気ままに暮らしている・・・
ように傍目には見えているだろう。


しかし、彼女は夫から、
離婚を迫られている。
その原因は有紗にあるのだけれど、
彼女は、応じるつもりはない。
それどころか、自分たちを捨てて、
逃げるようにアメリカに転勤した夫を責める気持ちでいっぱいで、
生活費を送ってくるのは当然だと考えているし、
働きに出る気もない。


彼女の頭の中は、
常につるんでいる
4人のママ友との付き合いが半分を占めている。
タワマンのママ友たちはハイソで、
特に、グループのリーダー格のママは、
元CAだけあって美人で高学歴、
有紗はリーダーママから嫌われないように、
心を砕く日々。
夫から離婚されそうだなんて、
言えない、絶対に。


ところが、ある日、
グループの中の1人が、
グループの中の夫と不倫している事を知る・・・。






桐野夏生さんが描く、専業主婦の世界。
なんだか好きになれない主人公の設定はわざとなのか。
桐野さんの事だから、
当然、読者の感情の逆撫でするであろう事は、
想像できたけれど。


ただ、「グロテスク」や「OUT」ほどには、
深くはない。
主婦向けオシャレ雑誌に連載されていた作品というから、
何らかの配慮や規制があったのだろうか。


主人公の夫が望む離婚の理由というのが、
「そりゃ離婚でしょ」と言いたくなるようなものなんだけど、
主人公がそこまで悪いと思っていないのが不思議で。
それって、すごい事なんじゃないの?
誰か読まれている方がおられたら聞いてみたいくらい。


Amazonやbooklogの書評を読むと、
皆さんの感想は概ね同じ。
桐野さんのファンの方は、
「毒が足りない」。
ママ友地獄は、
「怖っ」。
「こんな頃有り得ない」と書かれている方がいないのが、
興味深いような、怖いような。


まぁ、どんな世界にいても、
人間関係は付いて回るし、
主婦だけがドロドロしているわけではないとは思うけど。
案外、何も考えずにグループにどっぷり浸かってしまえば、
上手くいく場合もあるって事で(笑)。

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