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「アデル、ブルーは熱い色」 [映画]

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〔2013年/フランス〕


17歳の女子高生アデル(アデル・エグザルコプロス)は、
上級生の男子・トマ(ジェレミー・ラウールト)に声を掛けられ、
付き合うようになるが、
何か違和感を感じていた。


ある日、トマとのデートに出掛ける路上で、
女の肩を抱きながら歩く、
髪を青く染めた女とすれ違い、
強烈に心惹かれる。


生まれて初めて行ったレズビアンバーで、
アデルは、あの青い髪の女と再会。
女はエマ(レア・セドゥ)と名乗り、
美大に通う同性愛者だという。


急速に接近した2人は強く愛し合うようになり、
数年後には共に暮らす仲になっていた。


しかし、エマの気持ちに不安を覚えたアデルは、
淋しさから同僚の男と関係してしまい、
それがエマに分かってしまう。
激怒したエマは、
アデルを部屋から追い出すが・・・。





昨年のカンヌ映画祭で、
最高賞であるパルム・ドールを獲得した映画。
賞は監督だけでなく、
2人の女優、アデル・エグザルコプロスと、
レア・セドゥにも与えられたそうだ。


なぜ女優が2人揃って受賞?と思うけれど、
観ればその理由が分かる。
女同士で恋に落ちた2人の、
ベッドのシーンがめちゃくちゃ過激な上に、
時間も大変に長い。


こんなもの、
一般の劇場で上映しちゃっていいのかしら?ってレベルで、
お客さんたちは、シーンとなっちゃって、
スクリーンを見つめるしかない感じ。
そういう時、映画って面白いなって思う。
他人の性行為を、
多数の人間が一斉に見つめてるって、
考えてみれば、変な絵だ(笑)。


2人の女優さんの、
特にレア・セドゥは、
本物の同性愛者に見えるくらい、
迫真の演技だったけれど、
実際はどうなんだろう。
宝塚とはちょっと違うけれど、
なんだかカッコいい、とさえ思ってしまった。


アデル・エグザルコプロスの
年頃の女の子の不安定な感じも良く出ていた。
彼女は自分からトマに別れを告げたのに、
家に帰って、ベッドで激しく泣く。
しかし、泣いているのに、
お菓子を食べ始める。
仰向けのままで。
これが若さかなぁと、
変な所で感心した私(笑)。


一箇所だけ、
「あ、この感覚はやっぱり女だ」と感じた場面があった。
男だったら、こうはしないんじゃないかなぁって箇所が。
たとえ同性愛でも、
やっぱり女は女脳と感じさせられた場面。


同性愛にばかり着目しそうだけれど、
このカップルのどちらかが男性であっても、
十分に成立する、
普遍にある、愛の物語。


蜜月の時は、
世界はバラ色に見えるし、
別れれば、何も手に付かないくらい落ち込む。
それはどんな恋愛においても同じ。


家に帰って、
上映時間が180分と知って大変に驚いた。
観ている最中、
長いとは一度も思わなかったから。
この愛の世界に、
浸りきっていたんだろうか。


評価 ★★★★☆