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「オリバー・ツイスト」 [映画]

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〔1948年/イギリス〕


19世紀。イギリスの田舎町。
嵐の中、大きなお腹を抱えた女が、
救貧院の門を叩いた。
女は男の子を産み、すぐに息絶える。
産まれた子は、オリバー・ツイストと名付けられた。


9歳になったオリバー(ジョン・ハワード・デイヴィス)は、
救貧院の劣悪な環境の中で暮らしていたが、
ある出来事から、
問題児を見なされてしまい、葬儀屋に売り飛ばされる。


しかし、そこでの暮らしも大変に辛く、
ついに彼は家出し、ロンドンにやって来る。


1人の少年がオリバーに近付き、
ねぐらがあるから付いて来いと言った。
連れて行かれた先では、
悪党のフェイギン(アレック・ギネス)が、
少年たちに悪事を教えており、
オリバーも盗みの練習をさせられる。


オリバーはスリの実践に出掛けるが、
警察に捕まってしまう。
しかし被害者である金持ちの男性が、
オリバーが、駆け落ちしている娘に似ていると気付く・・・。





先日、ディケンズの「クリスマス・キャロル」を観たので、
またディケンズに挑戦。
この「オリバー・ツイスト」は、
何度も映画化、ドラマ化されているようで、
私も、ロマン・ポランスキー監督版は観ている。
本作は、「アラビアのロレンス」のデビッド・リーンが監督。


ただ、「もしかして私はディケンズと相性悪い?」と、
ちょっと思う(笑)
「クリスマス・キャロル」もそうだったけど、
話の流れに苛立ってしまう。
まぁ、180年も前のお話しだから、
現代のモラルに当てはめようと思うと、
無理が出てくるのかもしれない。


出生の秘密を抱えた子供が、
人生の荒波にもまれながら、
ついに幸せを勝ち取るというのは、
今ではよくある話だけれど、
ラストに辿り着くまでが辛くて。


なんでこうも、悪意のある大人ばかりなんだと、
悲しくなるような人間が多く出てくるし、
孤児たちの劣悪な環境は、
見ていられないくらい酷い。


そういえば、雰囲気が「レ・ミゼラブル」に似ていると思い、
今調べてみたら、
やはり同じ時代の小説なのね。
イギリスとフランスの違いはあっても、
180年前、世界のどの国の環境も大差なかったのかもしれない。


オリバーの出生の秘密が分かる証拠が、
悪人の手から手に渡る様子が、
私には一番耐えられない。
上手い言葉が見つからないけど、
きっと私は、
関西弁で言うところの、いらち?なのだろう(笑)。


ウィキペディアに書かれていて、
確かに!と気付いたけれど、
オリバー少年は、
特に自分から運命を切り開くとか、
そういった事はまるで無いのね(笑)。
能動的だったのは、
葬儀屋から家出した時だけで、
あとは他人の指示で動いているだけ。


究極のシンデレラボーイの物語。
そこがいいんだろうか(笑)。


評価 ★★★☆☆

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