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「ブロンクス物語」 [映画]

Bronxmonogatari.JPG
〔1993年/アメリカ〕


1960年代、ブロンクス。
9歳のカロジェロは、
実直な路線バスの運転手の父(ロバート・デ・ニーロ)と、
優しい母の愛情を一身に受けて、
幸せに暮らす少年。


カロジェロのアパートの隣は、
マフィアが経営するバーで、
そこに出入りする事は、両親から固く禁じられていたが、
彼は密かに、ボスのソニー(チャズ・パルミンテリ)に
憧れの気持ちを抱いていた。


そんなある日、カロジェロはソニーが人を殺すのを見てしまう。
目撃者は彼一人。
警察に追及されたカロジェロだが、
ソニーの事を話さなかった彼は、
ソニーに目をかけられ、可愛がられるようになる。
しかし、両親はそれを快くは思っていなかった。


17歳になったカロジェロ(リロ・ブランカート・ジュニア)は、
ハンサムな青年に成長する。
相変わらずソニーと、父子のような関係を続けており、
裏社会にもそれなりに精通し、
同じ年頃の若者とつるむ日々。


そして彼は、同じ学校に通う黒人の女の子ジェーン(タラル・ヒックス)に恋をする。
デートの約束を取り付け、有頂天なカロジェロに、
ソニーは、大切にしている真っ赤な車を彼に貸し、
「素敵な女の子の見極め方」を伝授するのだった。


しかし、白人と黒人の対立により、
友人たちが襲ったのが、
ジェーンの兄だった事で、
事態は思わぬ方向へ進んでゆく・・・。





ロバート・デ・ニーロ初監督作品という事だが、
そんな但し書きが無くとも、
実に良い映画だった。


なんと言っても、
堅気の家庭で育つ普通の少年の目で、
裏社会を覗くという構図が面白い。
ギャング当人が主人公だと、
義理だの人情だの、「めんどくせー」と思わされる場面も多いが、
カロジェロの視線は、いわばド素人だ。


まるで2人の父親に育てられているようなカロジェロ。
価値観も生き方もまるで違う、父とソニー。
しかし、どちらもカロジェロを深く愛しており、
どちらがの方がいい、という事はない。
2人の生き様を、自分の中で折り合いをつけて、
成長してゆくカロジェロがとても良い。


実際、ソニーが、
自分の生き方を決して正しいとは思っていない事は、
所々で見受けられる。
悪い友人とつるむカロジェロに、
「彼らとは手を切れ」と教え、「学校には絶対に行け」と言う。
ソニーだって、分かってるんだ。


ソニーの家族についての描写がないので分からぬが、
彼は、冷酷な顔とは裏腹に、強い孤独を抱えているように見えた。
カロジェロを可愛がるその様子の中にも、
その孤独が垣間見られる。


これは、デ・ニーロの自伝的映画と言われているが、
カロジェロ役のリロ・ブランカートが、
本当にデ・ニーロによく似ている。


またデ・ニーロは、有色人種の女性しか愛せないという
噂を聞いた事があるのだが、
やっぱり、この映画でも、恋する女の子は黒人。
そして、それを演じたタラル・ヒックスがめちゃくちゃ可愛い!
これじゃ、カロジェロが恋しちゃうのも仕方ない(笑)。
キスシーンが、とても素敵で可愛い。


評価 ★★★★★

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