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「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」 [映画]

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〔2016年/アメリカ〕


幼い頃、父を殺され、
今は、母と2人でひっそりと暮らす、
少年・クボ。


クボが三味線を弾くと、
その音色で、折り紙が自在に動き出す。
そんな不思議な力を
人々に披露しては、
金を稼ぎ、母を養う日々。


ある日、
遂に追っ手に見つかってしまったクボ。
クボを助けようとした母が死に、
遂に彼は独りぼっちに。


そんな彼の前に、
世話好きなサルと、陽気なクワガタが現れ、
クボと一緒に旅に出る。
両親の仇を討つために・・・。





試写会で観た。


アメリカのアニメだけれど、
なぜか日本が舞台の、
日本の少年が主人公。


しかも、声優陣が凄い。
シャーリーズ・セロン、
レイフ・ファインズ、
ルーニー・マーラ、
マシュー・マコノヒーら、
現代ハリウッドを代表するような
俳優さんがメインキャラを担当。


そんな豪勢な皆様が束になって、
英語とはいえ、
日本人になりきって、
日本を描いてくださる。
何て嬉しい事だ。


日本人である事は誇りだ。
美しい日本。
人々が秩序を守って暮らす日本。
トランプ大統領が2泊した日本。
私は日本が大好きだ。


お話しは、
「こんなの日本じゃねーよ」的な、
違和感はそれほどない。
少年が主人公の時代劇だと思えば、
まぁ、有りかなという感じ。


そして、クボの敵が肉親というのも、
なかなかの肝だ。


クボにつきまとう2人の幽霊は叔母だし、
ラスボスは祖父。
肉親同士が一度揉め出すと、
赤の他人よりえげつないのは、
よくある事。
その辺も、面白く描かれる。


とても興味深く思ったのは、
お話は違和感がなくても、
登場人物たちの、ちょっとした仕草、
首を傾げるなどの動きが、
いかにもアメリカ人っぽい事。


日本人は、
ああいう時、
そういう動きはしないよなー、と思う場面多数。


上手く説明できなけれど、
見た目は日本の時代劇、
仕草はアメリカ人という感じで、
たとえアニメであっても、
そういったものが滲み出てしまうんだなぁと思うと、
なんだか可笑しい。


評価 ★★★☆☆

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「ゲット・アウト」 [映画]

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〔2017年/アメリカ〕


黒人のクリス(ダニエル・カルーヤ)と、
白人のローズ(アリソン・ウィリアムズ)は恋人同士。
クリスは、ローズの実家に向かう途中、
自分が黒人である事で、
ローズの両親から交際を反対されるのでは、と、
気にしているが、
ローズは、そんな心配は不要だと言う。


ローズの実家で、
歓待されたクリスだが、
2人の使用人が、黒人である事に、
違和感を覚える。


クリスが喫煙者だと知った、
ローズの母親は、
自分の催眠術で煙草を止めさせてあげると言ったが、
彼は断る。
しかし、深夜、母親と2人きりになった時、
いつの間にか、催眠術をかけられてしまう。


翌日、ローズの亡くなった祖父を讃えるパーティが
行われるが、
出席者は白人ばかり。
疎外感を覚えたクリスだったが、
たった一人、若い黒人男性の招待客を見つける。
しかし、何か変だ。


この家も、家族も、何かがおかしい。
クリスはローズに、
すぐにここを出ようと提案するが・・・。





11月4日、御徒町に、
TOHOシネマズ上野がオープンしました。

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上野に映画館ができると知った時から、
その日をとても楽しみにしていましたので、
早速、
8日のレディースデイに、出掛けてきました。

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真新しい劇場は、気持ちよく、
スクリーンも、とても大きい。
何より、これから映画を観る時、
劇場の候補が一つ増えた事をとても嬉しく思います。


で、初「TOHOシネマズ上野」で観たのが、
このホラー映画、「ゲット・アウト」。


初めての劇場でホラーってどうなのよ、とも思いますが(笑)、
自分らしいといえば、自分らしい。


最初に、この映画の事を知った時、
黒人青年の写真が印象的だったので、
人種差別がテーマの、
シリアスな内容だと思っていたのだけれど、
ホラーだったとは。


いや、しかし、ただのホラーではない。
私が第一印象で受けた、
人種差別が関係する事は間違いなく、
問題提起されるようなホラー。


21世紀になって、人種差別?と思うけれど、
今がいつの時代かなんて、
全く関係ない。
多分この差別は永遠に続くであろうと思われる内容。


とにかく怖い。
ドキっとさせられる場面が多く、
心臓に悪い(笑)。
「怖いよ」と独り言を言いそうになる。


それから、なんだろう、
人物を不気味に描くのが、
この映画、すごく上手い。
「説明がつかないけど、この人、変」と。


特に、家政婦の黒人女性が、
最初に画面に映った時は、
理由は分からないけど、
背筋がゾッとした。
製作側がいくらそう狙っても、
狙い通りにならない映画もあるだろうに、
その通りになるのだから、凄い。


それにしても、
催眠術って怖いわ。


ローズの母は、
ティーカップとスプーンで、
嫌な感じに音を立て、
すると、クリスはいつの間にか、
催眠状態に入ってゆく。


人って、あんなに簡単に
催眠術にかけられてしまうものなんだろうか。
あれが可能なら、
どんな人でも、
意のままに操る事ができる気がするんだけど。


この映画のラストは、
2種類用意されていたという。


でも、私は、
この終わり方で本当に良かったと、胸を撫で下ろした。
ネットで、もう一方の終わりを読んだけれど、
そちらが採用されていたら、
納得しないまま、
これからお世話になるであろう、
新しい劇場を後にした事と思う。


評価 ★★★☆☆

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「夜の縄張り」 [映画]

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〔1967年/日本〕


生澤敬(田宮二郎)は、
バーやレストランを手広く経営する、
野心いっぱいな男。


彼の夢は、夜の東京を牛耳る事。
銀座に大規模なクラブを開店させるため、
手段を選ばず金を作り、
その甲斐あって、
開店までもうすぐだ。


生澤は、バー「あや」のママ・綾子(久保菜穂子)に、
新しいクラブのママになってほしいと願うが、
生澤を嫌う綾子は、
首を縦には振らない。


そんな中、
生澤は、学生時代の友人・木村(江原真二郎)と
偶然再会する。
木村は、かつて令子と恋人同士だったが
生澤が彼女を奪った経緯があるのだ・・・。





今まで、何度か書いているけれど、
私が、出演作を全制覇したいと思っている、
一番は若尾文子さん。


で、その次に、
川口浩様、浩様の奥様の野添ひとみさん、
京マチ子さん、山本富士子さんと、
大映のスターが続くわけだけど、


この映画も、野添ひとみさんが出演しているので、
見逃してはならないと、
出掛けた。


今まで観てきた野添さんは、
どちらかというと、おきゃんな娘役が多い、
可愛いイメージだったけど、
この映画では、とても悲しい女。


同棲する恋人・田宮二郎の、
過剰なまでの野心に巻き込まれ、
お金には不自由していないけれど、
薄幸そうな、
ここ数年、心から笑っていなさそうな女を演じている。


なにせ、田宮二郎は、
銀行の支店長が、
野添さんに気がある事に気付いていて、
金を出させる最後の一押しに、
支店長と一夜を共にしろと、
半ば強制的に言う。


何でそんな事、しなくちゃいけないの。
野添さんも同じ夢を持っているならともかく、
田宮二郎の野望のために、
売春の真似事をするほど、
彼女は強かではなさそうだし、
そういったタイプの女が好きなら、
最初から、他を選べばいいのに。


どんなに愛していても、
恋人にそんな事を命令されては、
近いうちに破綻が来るだろう。
一生添い遂げる2人とは思えないし、
案の定、ラストは悲しい。


久保菜穂子さん演じる、
バーのマダムが超カッコいい。


やり手な彼女は、
人を見る目もあるらしく、
田宮二郎の誘いには絶対に乗らない。


で、バーのカウンターで、
田宮にグラスの酒をぶっかけるんだけど、
その手つきが鮮やかで(笑)。


しっかし、映画などで、
グラスの酒や水を、
人にかける場面はよく見るけど、
現実に、そういうシーンにお目にかかった事はないなぁ。
一度くらい、どこかで遭遇してみたいものだ(笑)。


評価 ★★★☆☆

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「性犯罪法入門」 [映画]

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〔1969年/日本〕


”私”はダイヤの指輪です。
現在、秋子さん(松岡きっこ)の指で輝いています。
秋子さんは、女友達と4人で、
純情そうな浪人生・鷹夫(小倉一郎)を逆ナンし、
5Pを楽しんだあと、
お礼だと、”私”を鷹夫にあげました。


鷹夫は、”私”を宝石店に売りました。
次に”私”を買ったのは、
外国人のガシハラ氏(E・H・エリック)。
ガシハラ氏は、取引先の部長から、
素人の人妻をプレゼントすると言われ、大喜び。
人妻に満足したガシハラ氏は、
”私”を、その女性に贈りました。


次に”私”を買ったのは、
銀行員の池内氏。
購入理由は、バーのホステスの歓心を得るため。
けれど、ホテルに行った翌日、
ホステスのヒモが銀行まで押しかけて来たんです。
「お前に俺と同じ思いをさせてやる。お前の嫁を一晩貸せ」ですと。
池内氏、どうするんでしょう。


次に”私”を買ったのは、若夫婦と同居する爺さん。
この爺さん、実は息子の嫁とできていて、
日中、ずっとイチャイチャしています。
あ!息子が急に帰ってきました。
大変な修羅場です・・・。





現代(といっても、1969年だが)の市井の人々の
性事情と、
それが犯罪だった場合、どのような罪状に当たるのかを描いた、
オムニバス映画。


人々の手から手へ、
渡ってゆくダイヤの指輪が
その持ち主の状況をナレーションするという、
ちょっと変わった趣向。


純情そうな浪人生が、
女性4人に誘われるがまま、
マンションに行き、
いきなり襲われるわけだけど、
これ、もし、男女が逆だったら、
目を背けたくなる場面だろう。


男と女が入れ替わるだけで、
なぜ、コメディタッチになるのか。
「被害者が男性の場合は罪にならない。
 それだけ女性の貞操というのは大事なのである」
みたいなナレーションが入るけど、
たしか、今って、法律が変わって、
男性が襲われた時も、
加害者は罪になるのよね。
まぁ、当然だけど。


ガシハラ氏のエピソード、
好きだなぁ(笑)。
彼は、女性を紹介すると言われ、
目隠しされた上で、大きな屋敷へ。
そこにいたのは、
正真正銘、素人の人妻って事で、
その、たおやかな風情に、大感激。
けれど、その後のオチが最高(笑)。


その次の話も好き。
夫が、浮気相手のヒモに脅され、
妻は自棄になり、
「私を自由にしてください!」と。
それには、ヒモの方が驚き、
タジタジの及び腰に(笑)。
劇場内は、笑いでいっぱい。


舅と嫁の関係は、
個人的に好きじゃないけど、
全体的に面白くて、楽しめた(笑)。


評価 ★★★☆☆

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「アウトレイジ 最終章」 [映画]

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〔2017年/日本〕


日本の二大ヤクザ勢力、
関東山王会と、関西花菱会の抗争後、
韓国に渡った、
大友組の組長・大友(ビートたけし)。
彼は、フィクサー・張の下、
済州島の歓楽街を仕切っている。


ある日、
来韓していた花菱会の幹部・花田(ピエール瀧)が、
デリヘル嬢を殴ったせいで、
大友は彼を脅し、
大金を要求する。


花田が後始末を舎弟に任せると、
舎弟は、張の若い衆を殺してしまう。
それが引き金となり、
張のグループと花菱会は
一触即発状態に。


また、花菱会は、
内部でも揉めていた。
娘婿で、元証券会社社員・野村(大杉漣)が、
会長の座に収まり、
そんな野村に、古参の若頭・西野(西田敏行)は、
激しい敵意を燃やしているのだ・・・。





北野武監督の、
「アウトレイジ」シリーズ、
3作目にして最終章。


いきなり、舞台が韓国で始まる。
何で韓国?と思うが、
北野武演じる、主人公・大友が、
韓国の歓楽街で、
風俗店を営んでいる事が分かってくる。


そこで、客としてやって来て、
トラブルを起こすピエール瀧に笑える。


風俗嬢に暴力を振るったと、
大友を怒らせるピエール瀧だけど、
暴力を振るった理由ってのが、
「女の子たちが、思う通りのプレイをしてくれない」だと(笑)。


で、そのプレイでの、
ピエール瀧の役割ってのが、
「そ、そっち!?」って。
(意味分かりませんよね(笑))


その辺り、
さすが北野武。
大筋とは全く関係ないけど、
変なところで感心してしまう。


ピエール瀧の殺され方も、うわーって。
あんな死に方したくないよ。


大杉漣も気に入った。


彼は、元は普通のサラリーマンだったのに、
今は、ヤクザの会長に収まっている。
定年後の再就職先が、
何かと話題になる今の世の中だけど、
ヤクザに幹部になるってのは、どうなのよ(笑)。


しかも、彼、
めっちゃ威張ってる。
昨日までサラリーマンだった男が、
いきなり入り込んできて、
あんなに威張られたんじゃ、
そりゃあ、古参の組員が面白くないのも
仕方あるまい。
揉め事も起こるってもんだ。


彼は、組長の娘婿って事だけど、
いつ、婿の座に収まったんだろう。
若いころ組長の娘を嫁にもらったまま、
サラリーマンをしていたのか、
最近、結婚したのか。
その辺のところは分からない。


もっと他に、
書くことがあるだろうって感じだけど、
ヤクザ同士の大きな抗争より、
私は、そういった、
チマチマした部分を見るのが好きで(笑)。
人間が小さいんだと思う。


ラストは、
北野武らしい、落とし前のつけ方。


評価 ★★★☆☆

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