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「喜劇 泥棒大家族 天下を盗る」 [映画]

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〔1972年/日本〕


福岡の筑豊炭田のある集落。
貧しそうに見えるその村だが、
人々の生活はなぜか豊か。


それもそのはず、
この村は、
親分・猪狩時之助(植木等)を頭に、
全員が強い絆で結ばれた、万引き集団。
定期的に、全国の有名デパート行脚をし、
商品を大量に盗み出す。


村の入り口には、
交番があり、
若い巡査・藤山(米倉斉加年)は、
彼らを逮捕しない上層部に
苛立ちを募らせるが、
老巡査・森川(伴淳三郎)は、
「万引きは現行犯が全て。どうする事もできない」と言う。


しかし、森川も何もしていないわけではない。
あるきっかけで、
村人全員の集合写真を撮った彼は、
それを全てのデパートに送っていたのだ・・・。





何だかどこかで観たような話だな、と思っていたら、
以前に観た、
「白昼堂々」という、
渥美清さん主演の映画と同じネタなのだそうだ。


しかし、なぜだろう、
この「泥棒大家族」は結構面白く観たのに、
「白昼堂々」の方は、
よく覚えていない。
ネットの評価も悪くはないので、
悪い映画ではないと思うのだけれど、
私には合わなかったのだろうか。


まぁ、「白昼堂々」はさておき、
この映画、
集落の全員が泥棒という大変な村が舞台。
なんと、実話だというから驚く。


いかにも貧しそうな家々が並び、
全員が生活保護を受けているというのだけれど、
家の中はビックリ。
当時としては、
豪華な家電やベッドがあり、
とても金が無いとは思えない生活っぷり。


そりゃそうだ。
それもこれも全部、
村人が万引きをして、
それを売って稼いだ金で買ったものだもの。
その収益を税務署に届けるわけがないものね(笑)。


そして、警察や民生委員が村に入ってくると、大変。
各家の中には、
歯車があり、
それを動かすと、壁が回って、
家電やソファーが隠れ、
貧しそうな、家具が現れるという仕組み。
からくり屋敷みたいでワクワクする。


っていうか、
派手な家電なんかより、
古い家具の方が、
21世紀のこの時代、
レトロモダンで、
私にはずっと素敵に思えるんだけど(笑)。


それから、村人たちの、
万引きのテクニックが凄い。
連係プレーとは、この事か、と。
どんな犯罪も、共犯者が多ければ多いほど破綻しやすいと、
今まで思ってきたけれど、
彼らの絆は、
共犯者などという言葉では片付けられない。
村全員の問題なので、
チャッチャと事が運ぶ。


狭い集落にありがちな、
男女問題の複雑さも、
またすごい。


現在ムショに入っている犬塚弘さんが出所するまで、
嫁にあてがう男を選ぶというのだが、
犬塚さんが、
ある条件を出し(どんな条件かは私には書けない(笑))、
それに従って、
あるものの品評会が行われる(それが何かも私には書けない(笑))。
村中が兄弟姉妹かよって(笑)。


ラストもシャレている。


評価 ★★★★☆

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