So-net無料ブログ作成
検索選択

「その男 ヴァン・ダム」 [映画]

その男ヴァン・ダム.jpg
〔2008年/ベルギー・ルクセンブルク・フランス〕


ジャン・クロード・ヴァン・ダムが自身を自嘲気味に演じるという、
ちょっと変わった映画。
年齢的な事や、人気の凋落、
私生活での離婚訴訟、
そしてついには銀行強盗を!?という、
スターゆえの苦悩がこれでもかと描かれている。


が、しかし、しかし、
ヴァン・ダムはとてもいい顔をしている。
たしかに、「彼ってこんな顔だったっけ」、と思うほど、
全盛期の頃より年を食ってはいる。
でも私は、それ故に、逆に愛おしさを感じたし、
良い仕事をして、良い年の重ね方をした男の顔だと感じた。
彼は落ちぶれてなんかいないと思う。


それに、自分で自分を笑うって、
出来そうで中々出来る事じゃないもんね。
冒頭のアクション映画撮影シーンの、
「47歳なんだから勘弁してよ」というセリフには笑ってしまった。


スターにだって、子供もいれば親もいるんだと、
当たり前の事ながら、あらためてそれを感じさせてくれた作品でもある。
特に親の愛って凄いものだ。
強盗をした、もうじき50歳になろうっていう息子を
「あの子は本当は良い子なんだ」と庇ってくれる。
親にとって、子供はいつまでも子供で、
子供に対する強い責任感も、死ぬまでそのままだ。


他のスターや監督の名前が会話に出てきて、
そんな部分も楽しかった。
ちょっと映画を裏側を覗いた感じで。


評価 ★★★★☆

nice!(4)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

「天国から来たチャンピオン」 [映画]

天国から来たチャンピオン.jpg
〔1978年/アメリカ〕


アメフトの選手、ウォーレン・ベイティの魂は、
天国の案内人の早とちりで、あの世に連れて行かれてしまう。
地上に戻ってみると、
彼の体は火葬された後。
残る手段は、死んだばかりの人間の体に入り込む事なのだが、
中々お手頃な遺体が見つからない。


やっと見つけたのは、
大富豪で、妻に殺された男の遺体。
その日から、彼の富豪の生活が始まるのだが、
アメフトがしたくて堪らない彼は、
なんとか元のクォーターバックの座に就こうと、
入団試験を受ける。





アメフトの選手に戻る事と、
出会った女、ジュリー・クリスティに夢中で、
自分が富豪になった事は全く意に介していなさそうな無欲なベイティ。
ある意味凄い。
私だったら、自分の置かれた、
そのラッキーな境遇をどう享受しようか、
そればかり考えてしまいそう(笑)。


でも、そんな彼だからこそ、
素敵なラストが待っている。
ウォーレン・ベイティが、善人を演じた
ハートウォーミングなファンタジーコメディ。


評価 ★★★☆☆

nice!(3)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

「雷桜」 [映画]

raiou.jpg
〔2010年/日本〕


岡田将生扮する若殿は、幼少、母親から虐げられたことがトラウマとなって、
笑う事のできない人間に成長し、うつけと陰口を叩かれている。


蒼井優は、生まれて間もなく誘拐され、
山奥で野生児のように育つ。

 
そんな二人が出会って、恋に落ちるのだけれど、
ストーリーに深みが無いのが致命的。

 
蒼井の存在は、「天狗がいる」と里で噂になっているのだけれど、
それを、彼女の兄である小出恵介は「妹だと思う」と知っているのに、
探しにもいこうとしないのが不自然だし、
そもそも、蒼井が誘拐された理由というのも、
今一つ、弱い。

 
野生児のような蒼井だけど、なんだかそう演じる事に一生懸命で、
それらしく見えないし、
若殿を演じている岡田にも同じ事が言える。
だから二人が愛を語らう場面が、なんだか学芸会のように見えて困った。

 
さらには、彼女を育ててくれた時任三郎が死んだ時の、
蒼井のセリフが、あまりにもありきたりで、
こちらの方が恥ずかしくて、身悶えしたくなったくらい。


もちろん悪いことばかりではない。
岡田も蒼井も、吹き替えなしで、
乗馬のシーンを撮ったと何かで読んだ。
あんな風に馬を乗りこなせたら楽しいだろうな、と思わせられたくらい上手かったし、
岡田の刀さばきもキマっていたと思う。


柄本明の演技は素晴らしかった。
安定感のある、良い役者さんだと思う。
小出恵介も、凛としていて良かったな。


評価 ★★★☆☆

nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(2) 
共通テーマ:映画

「隠された日記 母たち、娘たち」 [映画]

kakusaretanikki.jpg
〔2010年/フランス・カナダ〕


幼い頃、母親に蒸発されたというトラウマを抱えるカトリーヌ・ドヌーヴ。
彼女の娘で、カナダ在住のキャリアウーマン、マリナ・ハンズ。
ハンズがフランスに里帰りした所から、物語が始まる。

 
ハンズは滞在中、実家の近くの、
今は空き家となっている祖父母の家に寝泊りする事に決めるのだが、
そこで、蒸発した祖母の古い日記を見つける。
そこには、束縛の激しい夫への不満や、
子供たちへの愛情、レシピなどが綴られていた。





私は、家のどこかから「秘密の日記」が出てくるなんて聞いた時点で、
ワクワクしてしまう質なので、期待していたのだけれど、
日記には、特に衝撃的な事は書かれおらず、ちょっと肩透かし。
当時の祖母の生活を描いた場面も、
ハンズの想像だけで成り立っているという作り。


蒸発した母親を憎んでいたドヌーヴは、
ラスト、ある事実を、思い出したようにハンズに語るのだけれど、
それはとても重要な意味があるのに、
そんな凄い事を今まで忘れていたのか、
それが不可解。


雰囲気はとてもいい映画なだけに、
細かい部分がちょっと残念。
でも、つまらないわけではない。
ハンズは、男友達の子どもを妊娠しており、
それを両親に言い出せずに悩み、
また、ドヌーヴも何故か娘に優しく接する事ができず、
二人の間にギクシャクした空気が生まれるなど、
母と娘の関係の、ある種の難しさがよく描かれていた。


評価 ★★★☆☆

nice!(4)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

「野良猫ロック ワイルドジャンボ」 [映画]

野良猫ロックワイルドジャンボ.jpg
〔1970年/日本〕


不良グループ、「ペリカンクラブ」。
メンバーは藤竜也、梶芽衣子、地井武男、夏夕介、前野霜一郎の5人。
毎日、愚にも付かない事にうつつをぬかす、暇人集団。


ある日、彼らは、某巨大信仰宗教の幹部の愛人、范文雀から、
お布施強奪の話を持ちかけられ、その気になり、
現場を何度も下見し、シュミレーションし、
綿密な計画を立ててゆく・・・。





大好きな梶芽衣子様。
そのクールビューティな横顔を堪能したくて、
この映画を選んだというのに、
軽いのよ。とっても。
彼女だけでなく、他のメンバーも、内容も。
「修羅雪姫」や「女囚さそり」シリーズの彼女を期待していたから、
ちょっと違和感。


ただ、そんな中、地井武男だけがとても冷静で、
一番カッコ良かった。
今の彼しか知らない目には、とても新鮮。


評価 ★★★☆☆

nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画